大島薫(@Oshima_Kaoru)が蒔こうとしている悪意の種

 大島薫のやろうとしていることについて、淫夢やなんやという要素を抜きにして極めて危険な行為であると警鐘を鳴らしたい。

 

(最初はツイッターに投稿しようと思っていたので、若干ぶつ切り感があるかも)

 

 

大体の流れ

www.huffingtonpost.jp

www.huffingtonpost.jp

↑文中で触れているインタビュー

kyoumoe.hatenablog.com

↑大いに参考にしました。レスリングの件とかも詳しい

 

例のインタビューに関しては単に感情的に言い返しているだけで全く中身がないと思うが

百歩譲って頷けなくもないところが唯一あるとすれば、それは「普段散々ネタにしてい淫夢厨が今回の件を叩いても説得力がない」という点だけであり、そしてそれは大島薫の行動自体の是非には何ら関係がない。

 
「捜索の結果掴んだ情報を公表する/しない」
「捜索を探偵に依頼する/しない」に関しても単なる批判への揚げ足取りであり(前者についてはそうではないかも。後述)、全く問題の本質ではない。この部分を含め、あの記事自体が全体を通して「批判者への批判(あるいは単なる逆ギレ)」であり、今回の件に対する筋の通った釈明には微塵もなっていない。
 

「搜索対象を実在する人間だと知らしめ、ネタにされるのを止める」という主題らしき部分が一理あると言っている人に聞きたい。正気か?

わざわざ説明するのも馬鹿らしいが、某野球選手や弁護士、漫画家など、顔・個人情報が特定されてなおネットの悪意に曝され続けている被害者はいくらでもいる。むしろ少しでもその界隈を身近に感じたことがあれば、本人の個人情報・生存報告など燃料にしかならないことが普通にわかる。


ただ、この点に関しては大島薫は意図的に馬鹿なことを言っているのか本当にわかっていないのかなんともいえない。なんでかというと、あいつ少なくともネットやオタ文化に関してはクソにわかだから。あのインタビューの中でレスリングやニコ動の歴史に関してさも当時の空気を知ったふうな口を聞いているが、あいつそんな語れるほどのニコ厨ゃない。

 
レスリング衰退の流れも当時を知っている人なら笑っちゃうぐらいデタラメ過ぎて、これを記事として載せてしまっているHuff Postは結果としてネット文化史の捏造に一枚買ってしまうことになるんじゃないかと心配だ。
 
ビリー・ヘリントン氏をニコニコ運営が呼んだ時、確かにジャンルから手を引いたうp主も多少は居た。
が、それはネタにすることへの後ろめたさなどでは断じてない。単に運営や公式(本人)の擦り寄りに嫌気が差したオタクの性質が原因であり、
そもそも彼の来日イベントの盛り上がりを思い返せばそれを歓迎しニコ厨の方が多いことは自明だ。
初の生放送出演(2009年)から幾度かの来日を挟み、レスリングジャンルはむしろ大いに盛り上がった。
もちろん、彼が出てくるにあたり一連のネタの方向性が大きく変わったということは一切ない。
2012年に行われた第一回ニコニコ超会議でも満を持して目玉企画の一つとして公式に招待されているのに、「彼が実在の人物だと知られ、ネタ・ジャンルが衰退した」などと、何がどうなったら言えるのか…。
 
そして、それ以前の問題として、彼は名前と顔を公表し、本国を含め世界中でメディア出演をしている表舞台の人だ。無関係な他者が引っ張りだそうとしている今回のケースには何一つ当てはまらない。
 
唯一頷ける、と前述したが、正確にはもうひとつだけ「淫夢厨にはネタにしている対象が実在の人間だという認識が欠けている」という部分には同意だ。
もちろん、大島薫を筆頭として。
 
「街中で見かけた可愛い子の身元を特定するよ」
ツイッターで見かけたムカつく奴の個人情報を探るよ」
めっちゃシコれる漫画描いてくださる作家さんの本名と家族構成調べるよ
「クソつまんねー生主の住所特定して凸ってコラボしてやるよ」
こういった企画がネット番組として配信されていたら、まともな人は肯定的に受け入れるだろうか?
著しく倫理観に欠けていると感じるのが普通では無いだろうか?
 
では、なぜ大島薫が今回の企画を立案できたか、その違いは何か?
もちろん、「対象(=野獣先輩)を実在の人物だと考えていない」ことだ。
対象がただのコンテンツとして消費されることを是としていないと、今回の企画はエンターテイメントとして成り立たない。
ただの後付言い訳にマジレスするのも馬鹿らしい話だが、この話はこれで終わりでいいだろう。
 
ここからが本題、この番組自体の危険性について。
まず一つは、「個人情報特定の過程をエンターテイメントとして見せる」ことの狂気。
前述の例のように、対象の肩書など無関係に、これがまかり通るような世の中ははっきり言って終わっている。
 
そして個人的に今回一番問題だと思う点が、今のところ掴んだ情報そのものを公表することの前段階としての、「"掴めたか否か"を公表することの危険性」がスルーされていること。
「調査の結果、探偵やそのスキルを駆使すればあの人の個人情報が掴めました。内容はプライバシー保護の為言えません」
「そっかー良かったね」で終わると思うのか?更に今回の内容で言うなら、「じゃあネタにするのやめるね」?
 
これはむしろ、同じ情報を求める一部の人間への「明確なゴールの存在」の提示だ。
「本気で調べればわかるぞ」と道筋を示し、先導・扇動する行為に他ならない。
ましてや、インタビューを真に受けるなら今回の企画は
「番組で視聴者や探偵からアイディアを募った上」「捜索自体を行うのは自分や番組スタッフ」であると明言している。
つまり、方法まではある程度公開される上、悪意ある視聴者にもある程度真似できてしまう公算が高い。
そして元々モラルの低い集団である以上、「じゃあ俺も」と続いた人間の中に、掴んだ情報を公表してしまう人間が混じる可能性は非常に高いだろう。
たった一人でも居ればアウトだ。
 
一度ネットに流れてしまった情報は完全に消すことはできない…というのは、近年よく聞くフレーズだが、大島薫はその巨大な引き金を自らの手を汚さずに引こうとしている。おそらく、意図的に。
これはあくまでも推測だが、"特定厨の英雄"としてジャンルに名前を残すこと。それこそが今回の大島薫の本当の狙いだと考えている。
自分で晒すことさえしなければ極めて罪に問われ辛いことも計算の上、
淫夢厨が勝手にやったことだ」と言い逃れするつもりなのだろう。
だからこそ「晒すとは一切言ってない」とあそこまで感情的に反応した。
 
ならば「捜索の結果、いかなる手を尽くしても彼の情報は掴めませんでした」となれば騒動が終わるか?
それもあり得ないと言っていい。
「じゃあ俺が」という第二第三の加害者が間違いなく出てくるだろう。
そして大島薫の名前は"先駆者"として刻まれる。(という目論見なのでは?という推論)
 
もはや「表立って特定しようとした前例」を生み出してしまった時点で、どう転んでも質の悪い人間がイカれた使命感に突き動かされることはもはや止められないだろう。
更に言うなら、今回炎上した時点でこの目的は半ば達成されていると言ってもいい
既に「大島薫の先を越してやる」という動機で動き出している淫夢厨が居る可能性は決して低くない。
(もちろん、ずっと以前から存在したかもしれないが)
 
「~だろう」という確実性に欠く表現と悪意的な想定が続いたが
はっきりと被害者が存在するケースについてはこの視点が重要で、
実際に特定しようと動く人間がいることが確認されたかどうかではなく、
「可能性がある」時点で被害者の日々の平穏が脅かされるには充分すぎる。
「大丈夫じゃないかもしれないが、大丈夫かもしれない」という状態は被害者にとって何の救いにもならない。
そしてその事態を自らの発信力・発言力をもって故意に引き起こす存在は、邪悪そのものだ。
 
考える限り一番マシな落とし所としては、
「身元の特定には成功したが、既に亡くなっていた」とアナウンスすることだと思う。
例え後追いが出たとして、死者・遺された関係者までをもネタにしようとする人間は流石に少ない(はず)
 
確認だが、ここまで書いていることに関して
被害者がマイノリティだとかポルノ作品に出ているとかは一切関係ない。
今回の問題の一番の本質は、「悪意をもって他人の個人情報を掴もうとし、またその過程をコンテンツとして消費する行為」自体を肯定するのか、という部分にある。
 
もちろん、今回の件に関しては被害者の属性が問題を複雑にしていることも事実だ。
 
前述の例ではあえて外したが、今回真っ先に指摘された「アウティング」に関わる部分に関し
例えば他の商業AVや、それに限らずネット上にあふれるポルノ・非ポルノまで広げた動画・画像の出演者が自らが晒し・特定の標的になるかもしれないという恐怖を覚えるのは当然だ。
 
仮に今回探し当てることに成功してしまった場合、
ネット上の動画がその材料足りうるという証明・実績になってしまう。
これは本当に恐ろしいことだ。
例えば動画を見て気に入った女性の身元を「大島薫を真似して」特定し、ストーカー化する男性…
そんな事件が起こる日も遠くないだろう。
 
これは例え今回の番組自体がやらせであったとしても同じだ。
時間と金と行動力のあるキチガイにやる気ときっかけを与えてしまう、非常に罪深い行為だ。
「誰でもその気になればネットに転がる動画出演者に接近できる」という認識が蔓延ることがどれだけ恐ろしいか、
そしてそれを形作ることがどれだけえげつないことであるか、少し考えてみて欲しい。
 
この番組が予定通りの内容で放送されるなら、それはほぼ確実に淫夢界隈に限らずあらゆる方面へ波及し、
多くの事件・被害者を生むことに繋がるだろう。
 
余談だが、今回の一件が関係ありやなしやに関わらず時が経つに連れこれらのネタが衰退していったとして、おそらく大島薫は自らがその功労者であると吹聴し始めるのであろうが
 
公共の場で馬鹿騒ぎしていたバカ学生の集団を
全裸で突っ込んで糞尿吐瀉物撒き散らして追い払った狂人に
周辺住民は感謝するだろうか?
 
 

 
普段Twitterで垂れ流してるネタの胡散臭さから察してる人も少なくないと思うが、彼は知りもしないこと・なんら根拠の無いことを平気で見てきたかのように語る。オタネタに関しての情報源なんてググって出てくるアフィブログNaverまとめだし、ほんの少しでもネタを知ってるオタが話せば数分に一回神経を逆なでされるレベルの筋金入りのクソにわかです。